iPhoneを利用してテザリングをする場合は、インターネット共有の機能を利用しますが、2つの方法があります。
①WIFI経由でテザリングする方法
②USB-Lightningケーブルを利用する方法
①のWifiを利用する方法は手軽な反面、WIFIを経由しますから「電波が空中を通過する」のでセキュリティが心配である点とバッテリーの消耗スピードも気になります。
②の方法はパソコンとiPhoneを接続するためのLightningケーブルが必要になりますが、電波が空中を通過せずに目視できる有線ケーブルを通過するだけですので①よりはセキュリティも高く安心できそうです。また充電しながらテザリングができますのでバッテリーは気にせずに済みます。
今回は、①WIFIと②Lightningケーブルのテザリングはどちらが速いのか確認してみました。
調査環境:
測定場所:埼玉県志木市(しき駅周辺の鉄筋ビル6階)、同じフロアには15名ぐらい。また、ビル内外には携帯を持参している方や駅周辺の道路に通行人がいますので一般的なオフィスビルの環境だと考えてよいと思います。ノートPC側でソフトウェアによるVPN接続を行いますので、その分PCとネットワークに負荷・遅延は発生します。
測定機器:iPhone12ProMax × ahamo(ドコモ系のSIM)
測定時間帯:平日夕方 17:00時台
パソコン環境: LG gramシリーズ Windows メモリ:32GB、プロセッサ:Intel i7 12thGen
パソコンのVPN:VPN接続あり

測定結果:
②のUSB-Lightningケーブルによるテザリングの方が下りは1.5倍、上りは2倍程度早くなりました。
下り | のぼり | |
①Wifiテザリング | 9.98 MBps | 1.28 MBps |
②有線テザリング | 14.3 MBps | 2.32 MBps |
速度差 | 4.32 Mbps | 1.04 Mbps |
①WIFI経由でテザリングする方法

②テザリング(USB-Lightning接続)

調査して気づいたこと点としては、②の有線ケーブルを利用したテザリングの方が速度は速いのですが、離席する場合にスマホをケーブルから外す必要があります。この場合、インターネットが切断されますので、インターネットが必要な作業中のものが全て接続エラーになりますので注意が必要です。