GmailやOffice365のクラウドでメールクライアントを利用することが普通になった時代ですが、Gmailに搭載していたPOPメール機能が廃止されることになったため、ローカルPC上のOutlookでメールを利用する必要がでてきてしまいました。

代わりの案が見つかるまで、久しぶりにOutlookのメールクライアントソフトをセットアップを行うことになりましたが、
SMTPサーバー側で送信元アドレス(From)がポリシー違反として拒否される
というメール送信エラーに遭遇していしまいました。
メールはクラウドサービス利用が当たり前になってしまい、10年ぶりぐらい、超久しぶりにローカルPCでのPOP/IMAP設定をすることになった対応の記録になります。
【環境】
メールサーバー:お名前.com
メールクライアント:Outlook OS: Windows11 pro
メールアドレス:他社の独自ドメインアドレスをGoole Workspace (Gmail)のPOP設定に追加搭載して利用している環境(2社とも同じ現象)
【結論】
結論から申し上げますと、原因としては新Outlookのソフトウェアの影響でした。新Outlookの採用をやめるか、メールサーバー側の設定を変更すれば解決します。
以下は解決までの道のりのメモになります。
【現象】
Outlookへのメール設定は正しく行えて保存できるのですが、メール送信をテストしようとするとエラーになり、エラーメールが返ってくる現象が発生しました。
メールサーバーからエラーメールを受信しており、そのエラーメールには下のように記載されています。
Technical details
SmtpSubmissionPermanent5XXException: Smtp submission failed. Server 'smtpXX.XXXX.jp' Port '465'. --> Unexpected SMTP server response. Expected: 250, actual: 554, whole response: 554 5.7.1 <YYYY@YYYY.co.jp>: Sender address rejected: Incorrect country code MY Failure code: 8f23
Sender address rejected: Incorrect country code MY
このエラーメッセージを見ると、マレーシアから送信されているという記述でした。
何度かテストしたり、他のメールアドレスでもテストしたところ、
Sender address rejected: Incorrect country code KR
と表示されることもありました。韓国から送信されているため拒否しているということになります。つまり、何度メール送信しても、どうやっても国外からの通信と判断されてメールサーバーが対象外・スパムと判断してエラーにしているのでした。
【調査:接続元のPC】
メール送信している場所はもちろん日本国内からです。VPNを利用していたので念のため接続先を確認しますと日本になっています。

VPNを切断して、VPN利用なしの状態でメール送信をしても変化ありませんでした。
【調査:Outlook のメール接続情報の設定】
ここで、Oulookのメール設定と、メールサーバーのアカウント情報を再確認しましたが間違いありません。完璧でした。
次にメールを利用しているDNSの設定(spf周り)、メールクライアントの2つを疑いました。
【調査:DNSの設定状況の確認】
ドメイン管理の会社と、メールサーバーで利用している会社が異なるため何か発生しているのではないかと思いましたが、問題ないようです。DNSは、DNS1とDNS2は別会社となり、下のようにDNSは最終的にお名前.comを利用していました。
DNS1(ドメイン管理会社の設定) ➡DNS2(お名前.comの設定)
DNS1は、転送先のDNS2へそのまま全振りで転送しているような状況ですので正常にみえました。
そもそも、いままではGmail経由でPOPメールを利用できていたので問題がないはずなのです。。。
【調査:メールクライアントを変更する】
いよいよ、メールクライアントを変更して確認することになります。DNSに問題がなければ、outlookではなく、 https://www.thunderbird.net/ja/ サンダーバードを利用することになるのかなと考えていました。
と、ココでようやく気づきました。「従来のOutlookに移動」というメニューです。
そういえば、Windowsの中にOutlook(classic)という利用していなかったアプリの存在にも気付きました。
早速、Outlook(classic) のメール設定、保存後にメール送信テストを行うと、あっさり送受信ができました。
ここで、新Outlookをパソコンから利用しただけで、日本国外からメールの送受信を行っている可能性があるという結論が出たわけです。
マレーシアや韓国のサーバーから実際にメールサーバーへ接続しようとして、メールサーバー(お名前.com)側が、国外からのアクセス拒否をしているのは正しい挙動ということになります。
お名前.comには、国外からのアクセス制限をメールアドレスごとに有効・無効にする機能があります。 国外からのアクセス制限を無効にすると、新Outlook、Outlook(classic)の両方ともメール送受信可能。
国外からのアクセス制限を有効にすると、新Outlook の方はエラーになりました。
| お名前のメール設定 | 新Outlook | Outlook(Classic) |
| メール国外制限: あり | × | ○ |
| メール国外制限: なし | ○ | ○ |
新しい Outlook は「Microsoftのクラウド経由」で送信されることがある
従来の Outlook(クラシック)
PC ➡ メールサーバー(お名前.com)
新Outlook
PC ➡ Microsoftクラウド(海外DCマレーシア・韓国他) ➡ メールサーバー(お名前.com)
従来の方は、メール情報をローカルのPCのOutlookの設定にしか置いていないのですが、新Outlookは、メールの接続情報が海外DC(データセンター)に保管されて、海外のデータセンターから日本のメールサーバーへアクセスしている=Microsogtが代行しているということになります。ちょっと驚いてしまいました。
Microsoft 新しいOutlookについて
Architecture changes in new Outlook | Microsoft Learn
New Outlook は
直接PCから POP / SMTP に接続する設計ではないということになります。
【結果】
国外からのアクセスは拒否したいので、Outlook(classic)を利用することで「Incorrect country code MR」「Incorrect country code KR」のエラーを解決することができました。
【あとがき】
メールアカウント情報はMicrosoft のサービスに保存され、そこから通信される従来 Outlook とは仕組みが全く異なるということになりますね。
Microsoftは、世界中のOutlookユーザーのメール接続情報を収集しているということに気付くきっかけにもなりました。





































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